目次
(律令制から村請制への展開/村請制村落社会の構造と機能/貨幣経済の進展と村落社会の変容)
第2章: 日本の経験
(近代化過程における日本農業/宮迫集落の事例/宮田村の事例/飯島町の事例/日本の経験から得られる知見)
第3章: 韓国の経験
(韓国農村社会の形成とセマウル運動/斗山里大新マウルの事例/倉所一里の事例/新村里の事例/韓国の経験から得られる知見)
第4章: 中国の経験
(中国農村社会の形成過程/禹州市域の事例/西街村と路庄村の事例/岳庄村と八里営村の事例/中国の経験から得られる知見)
第5章: 農村社会の内生的発展とその要因
(集権的自治管理機能の形成/農業生産者組織の形成/農村社会における制度形成)
内容説明
1970年から1990年にかけて工業化に成功し,<アジアの奇跡>といわれる日本,韓国,そして中国。これらの国々における共通点は,小農経営が工業化に果たした役割にほかならない。歴史的村落共同体の日本,セマウル運動の韓国,社会主義の中国を対比しながら,その<経験>を実証分析する。日本福祉大学COEプログラムによるシリーズ「地域社会開発叢書」の第1巻。