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日本の田園風景

日本の田園風景

柳田國男が問題提起し、矢嶋仁吉や市川健夫が調べた日本の農村風景。新たなストーリーを提案し、農村成立のルーツにせまる。

著者 山森 芳郎
ジャンル 文化・歴史 > 民俗学
出版年月日 2012/02/20
ISBN/JAN 9784772261111
判型・ページ数 A5・298ページ
定価 6,380円(本体5,800円+税)
在庫 在庫あり
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目次

第1章: 風を要因とする風土空間の形成-築地松は防風林か
第2章: 砂丘-風土空間の周縁を形づくるもの
第3章: 風と水と、地と人と-潟の集落
第4章: 解読格子の仮設-条里制の集落
第5章: 孤立定住空間の通時的理念-生きられた散居集落
第6章: 計画的農耕空間の風土化-武蔵野の列状村 
第7章: 時空を結節する神がみの形象-信濃路の陰影
第8章: 聖なる山村-史的先端空間としての斜面集落
終 章: 歴史的時間尺度としての田園風景-「もう一つの日本史」とこれからの田園風景

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内容説明

海岸砂丘を耕地化し,低湿地を干拓し,扇状地や台地も開墾して出来上がった田園風景。建築史の視点から田園風景の形成過程を読み解き,農村空間をつなぐ歴史的経過を整理して,列島の田園風景の全貌を描く。農村自立のきっかけを、著者は中世山村に求め、各地の農村景観に残存する開拓の痕跡をつないでいく。柳田国男『山の人生』に通じる壮大なストーリー。日本学術振興会出版助成図書。 [取り上げた地域とキーワード] 島根県出雲平野:築地松の防風林(第1章),島根県大社砂丘:クロマツの植林と砂丘の耕地化(第2章),新潟県亀田郷:湖や低湿地の干拓(第3章),滋賀県湖東平野:条里制の村(第4章),岩手県胆沢平野:孤立定住の散居集落(第5章),埼玉県三富新田:武蔵野の列状村(第6章),長野県山形村:農村の自然観を表す路傍の神がみ(第7章),徳島県一宇村:山村の斜面集落(第8章)

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