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平野の環境考古学

平野の環境考古学

環境考古学は「土地の履歴」を都市計画・防災計画に生かす学問。縄文~古墳時代末を対象に,水田遺構や集落址,古墳立地などを分析。

著者 高橋 学
ジャンル 地球科学・防災 > 地形
文化・歴史 > 考古学
出版年月日 2003/07/20
ISBN/JAN 4772270086
判型・ページ数 B5・324ページ
定価 本体5,500円+税
在庫 在庫あり
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目次

はじめに
 1.遺跡はなぜ埋もれているか
 2.地形環境考古学
 3.本書の構成
第1章 視点
 1.斉一説・激変説とスケール
 2.変化する自然環境
 3.マルチスケールでの認識
 4.地表面形態学としての地形学から地形環境考古学へ
 5.過去から現在へ,そして未来へ
第2章 地形環境分析
 1.平野の地形分類
 2.微地形と埋没微地形
 3.微地形と極微地形
 4.地質学の「地層」と考古学の「地層」
 5.土壤化と「文化層」(土壤学と考古学の「地層」,旧地表面・岩屑の認定と「文化層」,「地層」記載の標準化,地表面の安定性と遺物による年代決定の限界)
 6.地形環境分析の手順と方法
第3章 臨海平野の地形構造
 1.発達史的地形分類の基本的視点
 2.三原平野の地形と層序(地域の概観,地形の形態的特徴による成因区分,層序と堆積物の分析)
 3.地形発達史
 4.地形構造(微地形環境分析レベル,地形帯環境分析レベル,地形面環境分析レベル)
第4章 縄文海進とその後の地形環境変化
 1.瀬戸内海東部臨海平野における縄文海進(海水準変動と縄文海進,河内平野における縄文海進,沖積層からみた「地山」)
 2.臨海平野の微地形変化モデル
 3.微地形変化のサイクル
 4.微地形変化からみた沖積平野の類型化
 5.沖積平野の類型と土地開発
第5章 弥生時代における環濠集落の立地と空間構造
 1.視点
 2.古環境復原と発掘調査
 3.微地形・極微地形変化と土地利用
 4.弥生時代における地形環境と環濠集落
第6章 埋没水田の地形環境
 1.パイロット事業としての水田稲作(潟湖の縮小と水田開発,潟湖の埋積と生業としての水田稲作の開始)
 2.地形環境からみた埋没水田遺構の諸タイプ
 3.志知川沖田南遺跡における不定形小区画水田(三原平野の地形域・地形面・地形帯環境分析,志知川沖田南遺跡の微地形環境分析・極微地形環境分析)
 4.埋没水田の地形環境
第7章 前方後円墳の地形環境
 1.大型前方後円墳立地の地形環境(近畿三角帯,奈良盆地および周辺の山地,土器胎土と地質と生産地域)
 2.活断層と大型前方後円墳
 3.削りだし-盛土移行期の前方後円墳
 4.更新世段丘上に築造された巨大前方後円墳(墳丘盛土の材料,古墳からの展望)
第8章 須恵器生産による植生破壊・地形破壊とその影響
 1.登窯の立地と地質図・地形分類図
 2.石津川流域の地形面分析
 3.石津川中・下流域の地形帯環境分析
 4.小阪遺跡周辺の微地形環境分析
 5.須恵器生産と地形環境の変貌
第9章 まとめと展望
参考文献

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内容説明

環境考古学は環境史・土地開発史・災害史をひとつの視野に入れ,「土地の履歴」を都市計画・防災計画に生かすことが求められている。著者は数々の発掘調査に参画し,地層を一枚一枚剥ぐように,さまざまな時間・空間スケールにおける地形環境分析を行なってきた。 本書では縄文時代~古墳時代末を対象に,遺跡調査や年代測定の際に考古学が援用してきた地形学・地質学・土壌学などに対する誤解を解きほぐし,地形環境分析による水田遺構や集落址,古墳立地などの分析結果について解説する。参考文献42ページ。写真・図版260点。

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