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神話の風景(シリーズ妖怪文化の民俗地理3)

神話の風景(シリーズ妖怪文化の民俗地理3)

世界各地の神話に共通する風景の意味するものとは?歴史学も考古学も不明とする古代開拓時代の記憶を解明する意欲作。

著者 佐々木 高弘
ジャンル 文化・歴史 > 民俗学
シリーズ 妖怪文化の民俗地理
出版年月日 2014/10/02
ISBN/JAN 9784772285094
判型・ページ数 4-6・238ページ
定価 3,300円(本体3,000円+税)
在庫 在庫あり
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目次

はしがき

子 北欧神話の歴史地理―オーディンの供儀
(1)神話の謎
(2)神話と王権
(3)ヴァイキングの船葬墓と人身御供

丑 象徴化される生き物―オシリスの冥界
(1)シンクロニシティとエジプトの「神聖甲虫」
(2)心とシンクロするギリシアの蝶と物語
(3)ケルトの聖地と王権の誕生

寅 土蜘蛛と蛇―オホクニヌシの苦悩
(1)オシリスとオホクニヌシ
(2)女神プシケとヤマトトビモモソヒメ・イクタマヨリビメ
(3)土蜘蛛を追え

卯 星座の神話の風景―世界を守護する北極星  
(1)ユングのコンステレーション
(2)都市の守護星―ベルン・テーベ・長安
(3)地域の守護星―妙見信仰と大内氏

辰 星座の伝承と古代都市―天界の模写と構築
(1)星座の擬人化と天人―風土記の神話
(2)大阪交野ヶ原の天の川
(3)星座と長岡京のコンステレーション、そして冬至

巳 神話世界の風景―信濃の山・川
(1)旧約聖書の原初的風景
(2)信濃の創造神話『信府統記』
(3)上田盆地の口頭伝承群

午 北欧神話の風景―ウプサラの樹と排水
(1)長野県の小盆地の伝承
(2)北欧神話の天地創造
(3)中つ国のことばと風景

未 洪水神話の環境知覚―災害認知の歴史地理
(1)中つ国へ語りかける神―メソポタミアの洪水
(2)神話伝承と環境知覚研究、
(3)ノアの箱船―『聖書』の洪水

申 洪水神話の構造と変容―伝説から神話へ
(1)世界の洪水神話―ギリシア・インド
(2)洪水神話の構造―中国
(3)京都府亀岡盆地に残る伝承群

酉 日本の洪水神話―失われた伝承
(1)神の怒り
(2)奈良盆地の王権起源神話
(3)滋賀県余呉湖の天人女房と鳥

戌 平安京の神話空間―疫病の神の登場
(1)六月晦大祓―白峯社にて
(2)平安京の大祓の場所
(3)疫病の神の登場

亥 永遠回帰の神話風景―想像された欠損と充足
(1)ガンジス川の降下
(2)帰還する神々
(3)神話世界の風景の意味

あとがき
索引

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内容説明

北欧神話の世界樹、エジプト神話と日本神話に重なる昆虫モチーフ、星座神話の意味、天地創造と神婚神話、旧約聖書やインド・中国の洪水伝説、そして洪水が欠如した日本神話。各地の神話を時代性と地域特性のなかに置き直し、歴史学や考古学ではわからなかった古代の世界を描く文化論。

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