目次
第Ⅰ部 くらしの中の植物たち
1 植物の日本史を展示するくらしの植物苑(辻 誠一郎)
2 縄文人の植物質食料と木の道具(工藤雄一郎)
3 ジャパンと呼ばれた漆器(日高 薫)
第Ⅱ部 季節の伝統植物
4 伝統の桜草―レスキューさくらそう―(茂田井 宏)
5 伝統の朝顔(仁田坂英二)
6 伝統の古典菊(平野 恵)
7 菊栽培の流行と小袖模様(澤田和人)
8 参勤交代と菊作りの広がり(岩淵令治)
9 冬の華 サザンカ(箱田直紀)
第Ⅲ部 植物園の意義
10 植物を観賞に供する文化の誕生と発達(大場秀章)
内容説明
桜草・朝顔・菊・サザンカなどで多様な品種を生み出し、芸術にまで高めた日本文化。江戸時代以降の朝顔の品種改良の数々、和服の小袖模様に描かれた花から当時の栽培技術を考察するなど、意外な話題から、植物の文化を描く。世界の植物園のルーツを辿り、植物に対する考え方の変遷も理解できる。