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フィールドから地球を学ぶ

地理授業のための60のエピソード

世界各地でのフィールドワークによって得られた最先端の知見を、問いと資料からなるエピソードを通じて新しい地理教育に活かす。

著者 横山 智
湖中 真哉
由井 義通
綾部 真雄
森本 泉
三尾 裕子
ジャンル 地理学 > 人文地理
教育・教材 > 授業に役立つ
出版年月日 2023/03/25
ISBN/JAN 9784772271554
判型・ページ数 B5・138ページ
定価 3,300円(本体3,000円+税)
在庫 在庫あり
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目次

Ⅰ.変わりゆく多様な世界へようこそ
1.食の多様性と変化 世界の食文化の多様性をどのように理解すれば良いのだろうか
2.衣の多様性と変化 民族衣装はグローバル化する世界でなぜなくならないのだろうか
3.住の多様性と変化 船に暮らす人びとの営みから何が見えてくるだろうか
4.音楽の多様性と変化 音楽の在り方は社会によってどのように異なっているのだろうか
5.美術の多様性と変化 アフリカの美術とはどのようなもので,どのように維持されているのだろうか
6.言語の多様性と変化 多民族国家では言語はどのように使われているのだろうか

Ⅱ.ひとつに繋がりゆく世界に生きるわたしたち
7.交通 「タイタニック号の悲劇」を乗り越え,世界はいかに結び付いたか
8.観光 観光による移動の拡大は地域にいかなる影響を与えたのだろうか
9.情報通信技術(ICT) 情報通信技術の発達は医療をどのように変化させたのだろうか
10.コミュニケーション アフリカの遊牧民はなぜ携帯電話を大歓迎したのだろうか
11.移民 華人社会はいかに世界に展開してきたのだろうか
12.難民・無国籍者 難民はいかに移動先で社会を形成してきたか

Ⅲ.宗教世界をフィールドから考えてみよう
13.宗教と文化 わたしたちは宗教を信じていないのだろうか
14.キリスト教 東アジアにおいてキリスト教はどのような発展をとげてきたのだろうか
15.イスラーム(ハラール) 国内に出回っているハラールフードから日本のイスラーム教徒について考えてみよう
16.仏教 持続可能な宗教界はどうあるべきか
17.多様な宗教の共生と衝突 多様な宗教の共生と衝突はどのように捉えられるだろうか
18.宗教とスポーツ ハカの儀式と精神はラグビーとどのように結びついているのだろうか

Ⅳ.フィールドからみえてくる民族と文化のありかたとは
19.民族と文化 民族が成立するための条件とはなんだろうか
20.民族と言語 異なる民族や文化を理解する上で,言語はどのような役割を果たすのだろうか
21.先住民族と土地 先住民族にとっての土地とはどのような意味と重みを持つのだろうか
22.民族と人種 人を身体形質や「文化」によって分類することは可能だろうか
23.国家体制と民族 国家の境界と民族の境界のずれは何を引き起こしうるのだろうか
24.多民族国家 同一の国家内で多くの民族が共存するために求められる知恵とは何であろうか

Ⅴ.世界の諸地域に暮らす人びとの姿とその課題を学ぼう
25.山地・高地に暮らす人びと ヨーロッパアルプスではどのような暮らしをしているのだろうか
26.海と漁業に生きる人びと カリブ海で漁業をする人にとって,サンゴ礁の海はどんな場所なのだろう
27.平野・農業に生きる人びと 都市近郊の農業はどのように変化しているのか
28.都市における民族と居住 コスモポリタンシティ・バンクーバーの人・交通・住宅
29.発展途上国の都市問題 インドの都市構造はどのようになっているのだろうか
30.都市の再開発・ジェントリフィケーション ロンドンの都市周辺部はどのように再生されてきたのか

Ⅵ.世界の気候とそこに暮らす人びとの姿を学ぼう
31.熱帯(熱帯雨林気候Af)の生活文化 高温多雨な熱帯雨林気候のインドネシアでは人びとはどのように暮らしているのだろうか
32.亜熱帯(サバナ気候Aw)の生活文化 雨季と乾季が明瞭に分かれるサバナ気候のカンボジアでは人びとはどのように暮らしているのだろうか
33.温帯(西岸海洋性気候Cf)の生活文化 季節の変化に富んだ温帯のフランスでは人びとはどのように暮らしているのだろうか
34.乾燥帯(砂漠気候BW)の生活文化 雨の少ない乾燥帯のナミビアでは人びとはどのように暮らしているのだろうか
35.亜寒帯(高地地中海性気候Ds)の生活文化 山地乾燥帯のパミールの人びとはどのように暮らしているのだろうか
36 亜寒帯(亜寒帯冬季小雨気候Dw)の生活文化 厳しい寒さのシベリアで人びとはどのように暮らしているのだろうか

Ⅶ.衝突する世界の中での生き方をフィールドから考えよう
37.植民地主義 植民地統治の歴史はどのように記憶されるのだろうか
38.民族問題・民族紛争 深刻な対立や衝突は民族が違うから生じるのだろうか
39.文化的多様性・少数言語 自らの言語が消滅の危機にある時,先住民は言語を守るためにどのような行動を取りうるのだろうか
40.先住民と国家統合 先住民は国家という政治的な仕組みとどのように向き合ってきたのだろうか
41.同化主義と多文化主義 多様性を1つの国家のなかに包み込むことはいかにして可能になるのだろうか
42.人種主義と反人種主義 人びとは人種差別とどのように闘ってきたのだろうか

Ⅷ.フィールドから考える地球的課題(1)自然環境編
43.森林減少 世界の森林はなぜ減少しているのだろうか
44.海洋汚染 日本の漁業者たちは海洋汚染とどのように向き合ってきたのだろうか
45.砂漠化・土地荒廃 世界で,なぜ砂漠化が進行しているのだろうか
46.水利用と水資源 世界の地下水資源はなぜ減少しているのだろうか
47.災害とハザードマップ 災害に備えるためのハザードマップには何が求められるのだろうか
48.生物多様性・絶滅危惧種 生物多様性はなぜ大切なのだろうか

Ⅸ.フィールドから考える地球的課題(2)社会環境編
49.人口問題 地方圏ではどのような地域振興対策が行われているのだろうか
50.高齢化 アメリカの高齢者はなぜ砂漠地帯に移住するのか
51.ジェンダー 世界のジェンダー・ギャップはどのようになっているのか
52.健康と医療 COVID-19はどのように拡大したのか
53.地震と津波 どのような防災教育が求められているのか
54.先進国自動車のリサイクル 自動車のリサイクルはどのようになっているのか

Ⅹ.フィールドワークから考えるSDGs
55.SDGsとその考え方 SDGsのもととなった考え方とはどのようなものだろうか
56.フェアトレード フェアトレードのコーヒーを生産する現地の農家の暮らしはどのようなものだろうか
57.循環型社会・再生可能エネルギー リサイクルは,世界の多くの国で取り組まれているが,先進国と発展途上国ではどう違うのだろう
58.災害と復興 東日本大震災後の被災地の人びとはどのように暮らしてきたのだろうか
59.高校生の地域調査 高校生が取り組んだSDGsにかかわるポスターセッションとはどのようなものなのだろう
60.大学生が挑戦するSDGsのフィールドワーク 大学生はいかに生活圏を調査し,持続可能な地域づくりを提言したのだろうか

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内容説明

★フィールドワークから得られた臨場感のあるエピソードを地理教育の現場へ

世界各地でのフィールドワークによって得られた最先端の知見を,「問い」と資料からなるエピソードを通じて,新しい地理教育に活かす。異文化に触れることやフィールドワークの面白さを伝える。

[執筆者]
淺野敏久・渥美一弥・飯嶋秀治・池口明子・井口 梓・石川義孝・井田仁康・市川康夫・伊藤泰信・内尾太一・大石太郎・大山修一・緒方しらべ・岡橋秀典・香川貴志・金子亜美・河合洋尚・川橋範子・北原モコットゥナシ・久保忠行・小泉佑介・小林 知・佐川 徹・杉江あい・鈴木康弘・諏訪淳一郎・高倉浩樹・高橋五月・竹沢泰子・谷口真人・田原裕子・外川健一・富沢壽勇・中澤高志・長谷千代子・長沼さやか・中村 努・中谷友樹・丹羽典生・林 上・藤岡悠一郎・藤塚吉浩・藤野陽平・松田素二・箕曲在弘・三宅博之・宮脇千絵・村山良之・山下清海・渡辺悌二

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