書籍情報
医療人類学

医療人類学
基本と実践

編著者アンドリュー・ストラサーン
パメラ・スチュワート 著
成田弘成 監訳
本体価格3,400円(税別)
ISBN978-4-7722-2005-7
判型菊判
頁数234ページ

★医療の問題を,文化の問題として論じる

[主な内容]
本書の原題は”Curing and Healing: Medical Anthropology in Global Perspective”。『治療と癒し』と題する医療人類学(Medical Anthropology)のテキストである。医療人類学というのは,医学系大学でも人文系大学でも講義課目が少ない新分野だ。ここに本書刊行の意義がある。
序論では疾病と病いの区別など病気に関する基本概念を述べ,2章では,日本,中国,インド,ラテンアメリカの体液医学の比較を論じる。3~6章で,著者のフィールドであるパプアニューギニアの医療慣行を紹介し,7~9章ではメキシコのヒーラー,アボリジニー,カリスマ信徒が登場する。10~13章ではエイズなどの感染症問題,不妊の問題,現代病をめぐる医師と患者の関係,喫煙問題などさまざまな現代的課題を取り上げ,人類学のあり方を問いかけている。

[主な目次]
 第1章: 序 論
 第2章: 治療法の携帯-体液システム(1)
 第3章: 体液システム(2)-パプアニューギニアのメルパ族
 第4章: 治療師とヒーラーたち-メルパ族
 第5章: デゥナ族の儀礼-慣習と癒し
 第6章: 医学多元論
 第7章: 病いと感情
 第8章: 民族精神医学 
 第9章: 精神の癒し-カリスマを信仰するカトリックたち 
 第10章: 空気,水,場所
 第11章: 豊穣性(受胎)
 第12章: 医師と患者のコミュニケーション
 第13章: 批判的医療人類学
 第14章: 結論-治療と癒し