書籍情報
国立公園の法と制度

自然公園シリーズ 3
国立公園の法と制度

編著者加藤峰夫 著
本体価格4,300円(税別)
ISBN978-4-7722-4104-5
判型A5
頁数334ページ

★国立公園で生じている諸問題に法的根拠と明解な解釈を示す!  シリーズ第3回配本

[主な内容]
国立公園の土地所有者は自分の土地に他人が入ることを拒否できるか? マイカー規制にはどんな根拠があるか? など,国立公園で生じているさまざまな問題に明解な解釈をつけた。Q&Aスタイルの全30章。
著者は横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授。環境法,環境政策が専門。とくに,自然公園等の自然保護地域制度や野生生物管理制度に力を入れている。

[主な目次]
第1部: 「国立公園」の誕生と日本の国立公園の特徴

 第1章: 「国立公園」とは何なのだろうか?
 第2章: 日本に国立公園制度が導入された背景はどんなものだったのだろうか?
 第3章: アメリカやカナダの国立公園と日本の国立公園の違いはどこにあるのだろうか?−−アメリカ型の「営造物公園」と日本の「地域制公園」
 ボックス1: アメリカ国立公園の「コンセッション」制度
 第4章: 国立公園と国定公園や都道府県立自然公園の違いはどこにあるのだろうか? −−自然公園制度の概要
 第5章: 自然環境を保護するためには,国立公園(自然公園法)の他にどんな法律や制度があるのだろうか?−−自然環境保全地域制度と国有林野制度等
第2部:  国立公園の「指定と管理」
 第6章: 自然地域を「国立公園」とするための具体的手続きはどうなっているのだろうか?−−公園地域の指定から具体的管理まで
 第7章: 「公園管理」とは具体的には誰が何をすることなのだろうか?−−土地の開発規制と施設整備
 第8章: 「公園計画」とはどんなものなのだろうか?−−自然地域を「公園」にするための基礎作業)
 第9章: 「地種区分」とは何のことなのだろうか?−−ひとつの公園内でも地域ごとに異なる自然保護のレベル
 第10章: 「公園事業」とは何なのだろうか?−−公園内の施設整備や営業活動に関するルール
 第11章: 国立公園の中の登山道や遊歩道は誰が管理しているのだろうか?−−具体的な国立公園管理活動の実態
 ボックス2: 登山道管理(あるいは「無管理」)の実態:「槍・穂高連峰」2005年
 第12章: 公園内の野生生物や地質・地形等の自然環境調査はどうなっているのだろうか?
 第13章: 国立公園の「レンジャー」(自然保護官)とは何をやっている人なのだろうか?
 ボックス3: 「アクティブレンジャー」という名称への「違和感」
第3部: 国立公園内の「地権者」の権利と義務
 第14章: 国立公園は公園内や周囲の住民にとってどんな利益あるいは不利益になるのだろうか?
 ボックス4: 知床・羅臼町の「観光客ゴミ有料化」は成功するか?
 第15章: 自分の土地が国立公園になると何が変わるのだろうか?−−公園内の開発規制と税の減免措置等
 第16章: 国立公園内の土地の所有者は,他人が勝手に自分の土地に立ち入ることを我慢しなければならないのだろうか?−−公園内の地権者の権利
 ボックス5: 国立公園内の民有地への立入りに関する「法的議論」
 第17章: 国立公園内で発生した事故や遭難について,土地所有者は何らかの責任を負わなければならないのだろうか?−−地権者の危険管理責任
 ボックス6 「奥入瀬渓流遊歩道落木負傷事故」判決の理論構造と適用範囲
第4部: 国立公園を利用する際の「ルール」
 第18章: 国立公園を利用する際の基本的なルールとはどんなものなのだろうか?−−公園利用者に対する行為規制
 第19章: 国立公園の利用には「入園料」を支払わなければならないのだろうか?
 第20章: 国立公園内で狩猟や昆虫・植物の採集をしても良いのだろうか?−−公園内の地種区分と野生生物保護の関係
 第21章: 「マイカー規制」とはどんな制度なのだろうか? また,スノーモービルやモーターボート,あるいは水上バイクの利用が規制されるのはどんな地域なのだろうか? −−車馬等乗り入れ規制制度
 第22章: 「自然地域」である国立公園の中での事故や遭難を最小限にするためにはどんな対策が必要なのだろうか? −−利用者と管理者の「リスクマネージメント」
 ボックス7 スイスの山岳遭難救助体制
第5部:  国立公園をめぐる新たな動きと今後の課題
 第23章: 国立公園が保護しなければならないのは「風景」なのだろうか? それとも「生物の多様性」なのだろうか?−−景観重視から生態系重視へ
 第24章: 国立公園は「誰もが・いつでも・どこでも・自由に」利用できるのだろうか?−−利用調整地区制度の導入による「自由利用原則」の変更
 第25章: 国立公園の「適正収容力」はどうやって設定するのだろうか? また「利用を調整する」ための具体的手法にはどのようなものがあるのだろうか?
 ボックス8 自然地域の収容力に関するアメリカの「9つの効果」と「12の原則」
 第26章: 人間の手が加わってできた特徴的な環境をどうやって維持し続けるのだろうか?−−風景地保護協定,公園管理団体制度,景観法等
 第27章: 国立公園を維持管理するのは国なのか,それとも「地域」なのだろうか?−−財政の「三位一体改革」が公園管理に及ぼした波紋
 第28章: 国立公園をもっと楽しめるものにするためには 何が必要なのだろうか?−−多様な自然体験プログラムの開発と良質なネイチャーガイドの養成
 ボックス9 「エコツアー」の核心とは何か?
 第29章: 地域主体ではじまっている新たな管理対策の例−−小笠原諸島と乗鞍岳五色ヶ原の「ガイド同行義務づけによるエコツアーと利用調整」
 第30章: これからの国立公園制度の発展の方向はどうあるべきなのだろうか?−−「地域制国立公園」という仕組みを正確に把握し,その特徴を活かすために
参 考 資 料
 1.日本の国立公園と国定公園一覧
 2.国立公園と自然公園制度に関する代表的な文献
 3.自然公園法 条文

★自然公園シリーズ<全3巻> *既刊
第1巻 登山道の保全と管理(渡辺悌二編著)
第2巻 利用者の行動と体験(小林昭裕・愛甲哲也編著)
第3巻 国立公園の法と制度(加藤峰夫著)